楽なものにはなんとやら(中編) - Deepblue Elysion
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2012/07/01(日) 楽なものにはなんとやら(中編)

Sakak Rydell「猫の仔一匹いなければ、俺は誰の手を借りればいい?」



「ガレンテ?ここに?冗談だろう。」

俺の報告を受けたエージェントはさすがに驚いていたようだ。
そりゃあそうだ、単なる海賊風情やテロリストではない、まさかの敵国軍隊だ。
勿論、おおっぴらに交戦状態なわけでないエリアに敵国が侵入してきて何かするなんてことは普通に起こりえるわけだが、まさかこんなご近所でそんな事を、という所だろう。
人間、自分だけは事故に会わないと思いがちなものだ。

奥に引っ込んだエージェントは対策会議でもやるのかと思いきや、すぐに戻ってきた。
ショーの録画をセットしていたらしい、よほど大事なショーなのか、若干内容が気になったが話が長引くのも面倒だ。ここは黙っておこう。

エージェントは淀みなく言った。
「恐らくガレンテは既に別の部隊を展開しているはずだ。ゲートの護衛部隊と本体の両方を相手に戦うことは戦力的にも位置的にも不可能だ。私が海軍への要請を取り付けるので、ゲート側のかく乱をして欲しい。」

ふむ、案外優秀だな。
しかし、次に向かえばそれなりの部隊が待ち構えているに違いない。
結構な自殺行為になるが…

目が合った。

「安心したまえ、君には直接ゲートに向かわず、インタキシンジゲートを目指して欲しい。彼らは私に借りがあるからな、彼らの基地へ行って支援を取り付けてくれ。」

察して貰えたらしい。


「交渉の手段は問わない。」


…コネを使うのはかまわないが使い方は自分で考えろ、か。
まあ、一人で戦うよりよほどいい。
しかし急がなくては、ガレンテの部隊がどれぐらい進入しているかもはっきりとわからないが、さらに追加が来られてもたまらない。
今回は時間との戦いのような気がする。
俺は慌ててステーションを飛び出した。

シンジゲートの支配エリアに跳ぶ間に、どう交渉するか考えるかな…
まあ、手近な所に相談してみよう。

「なあ、どうしたらいいと思うよ?」
「私がわかるわけがありません。」

おやおや、即答だよ。

「我々にはインタキシンジゲートに関する独自データの蓄積がありません。ネットワークで調べられる程度の情報ではエージェントの言う貸しも詳しい内容がわかりません。そもそも人間同士の交渉に関する有効な手段を私が提案できるとは思いませんし。」

あー、もういいってわかったって。

「ただ一つだけ言えることがあります。」
「なんだ?」

「今回は、貴方の得意な出たトコ勝負だと考えます。」
褒めたのかバカにしたのか、ハッキリさせると自分がヘコみそうなので黙っておいた。

そうこうしているうちに、たどり着いたが、そこにはとても残念な光景が広がっていた。



確かにそこに基地はあった。
廃墟と化した基地が。

これは…こっちのやり方を読まれていたのか。まあ読むも何も、ただのカプセラが偵察に来て色々知ったら、本人だけで叩きに来るとは思わないだろうから、周囲の支援を求める以外方法がないわな。
この分では、コネがあろうがなかろうが、付近の有力な組織は大体やられているのだろう。なんだか申し訳ないな。

生存者の反応があったので、軽く救助にあたる。
おかしい、俺は助けを求めてここにきたんだがな。

生存者曰く、やはりここを襲ったのもガレンテ艦だったようだ。
これは益々、時間との戦いとなってきたぞ…
帰るまでに海軍の準備が出来ていればいいが。
そしてその海軍から1,2隻都合してくれればありがたいが。

さて、どうなる事か。
帰りのジャンプ中、二人だけの作戦会議が行われた。
結論はこうだ。

「結局、出たトコ勝負でしょう。」

作戦でもなんでもなかった。

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