楽なものにはなんとやら(前編) - Deepblue Elysion
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2012/06/27(水) 楽なものにはなんとやら(前編)

まだイマイチフィティングも決まっていないソーラックス。
つまりは1ランク弱い船でも楽勝な仕事を試しにやってみたいじゃない。
そう、そんなラクな仕事の結末は…?



Sakak Rydell「楽して儲けたいというより、楽に生きたいだけなんだがな」

そう、ラク出来ると思っていたのさ。
何せ偵察だ、見て帰ってくるだけだ。
どれだけ凄い艦隊とかを見ても、何もせず帰ってくるだけだ。
な、楽ちんだろう?

怠惰のためには努力を惜しまないこの俺が見つけてきた最大級に楽な仕事だ。

俺はガレンテ人だが、今カルダリで活動している。
俺はどの勢力がでも、どの人種がでもなく、あくまで俺のルールで依頼を受けるか決める。
まあ、向こうから蹴られる分には食い下がらないが、猫の手も借りたい所もあれば、あくまで働きで評価するような所もある。関係の良くないと言われるカルダリでも、なんだかんだで仕事にありつけるわけさ。
まあ、そういうものをこなしてきた地道な努力がこの仕事に繋がったと言えよう。カルダリ海軍にも、ゴマをすっておくものだ。



依頼側も楽な仕事と思っていたのだろう。俺に仕事を預けたエージェントは、すでにホロ画面に夢中だ。なんでもお気に入りのビデオショーの時間らしい。まあ、ゆっくり見ておくんだな。
俺も道中くつろぐべく、狭い操縦席でもぞもぞと最適な姿勢を模索していた。

楽すぎて困る、ということに直面した事は無いか?
今がまさにそれだ。
最適な姿勢が見つかった頃にはもう、現場に到着していたのさ。

ガレンテタワー.jpg
遠距離からのスキャンでははっきりとわからなかったが、これはモロにガレンテ軍の使うコントロールタワーだ。
加えて小型のジャンプゲート。お嬢様の解析では、建設中とはいえ、多少の時間をかけて強化すれば巡洋艦クラスまでは飛ばせるシロモノらしい。
完全に建設が完了すれば…考えたくないな。
参ったな。ここ、あくまでカルダリ側国境なんだがな…

だらけた姿勢のまま、嫌な考えがよぎる。

ヘタにつついて準備をされると、どんどん戦力をワープで送られてしまう。
俺の行動一つでは、小競り合いで済まない規模に発展するかもしれない。
仕事の規模を超えた大局的な責任まで乗っかってくるのはかんべんして欲しい。

とりあえず、余計な事をせずにさっさと帰…れないな、これは
せっかく見つけた楽な姿勢も戻さなければいけなさそうだ。

フリゲート艦が一隻、猛スピードで近づいてくる。
すでにロックオンされている。スピード的にもまず振り切れない。
単に撃破するなら簡単だが、それもまずい。
しかし黙っていても、後続が来たらもっとまずい。
何をどうしてもまずいので、ここはちょっと小細工をしてみようか。

俺はとりあえず、ガレンテ軍用周波数に合わせた
「こちらガレンテ軍所属、サカック・ライデル准尉だ。本部に問い合わせたがこの宙域に軍が駐留しているという情報は無い。説明を求む。当方に交戦の意思無し。」
勿論でっちあげだ。軍人でもなければ本部に問い合わせなど当然無い。
逆に俺のデータを照会されれば即バレだが、多少の時間稼ぎにはなる。
まあ幸い、ガレンテ人でガレンテ登録のカプセラで、ガレンテの船に乗っている。

問題は、バレるかどうかより、撃たれる前に返事が有るか無いかだ。

返事は通信ではなく、アンチマター弾だった。
当然そうなるとは思っていたし、これで成功だ。
まあ、向こうは恐らくガレンテの特務部隊だろうし、軍部内でも隠密行動であろうよ。
組織の綺麗な上っ面を保つ為の汚れ仕事を負っている連中は嫌いではないのだが、お互い仕事だ、止むを得まい。

さて、わざわざ聞こえるように言ってやろう。
「こちらサカック。ガレンテ軍を装いカルダリの領宙を侵し、混乱を招くテロリストに対して反撃を行う。」


向こうさんが本物のガレンテ軍である事など百も承知だがな。


まあこれで、少なくとも軍用艦を出すことは出来ないはずだ。
例え俺をポッドまで始末してもクローンで情報が流れるのだから、奴らは最後までテロリストぶっておかざるを得まい。
民間仕様のフリゲートぐらいではさすがにやられる事もない、適当に撃沈して、とっととおさらばだ。

さて、もう一段手を打っておこう。
先ほどの口上と同じような内容を、ガレンテ軍に対して通報しておいた、勿論今度はただのカプセラとして。
この件に噛んでいない連中には、俺はガレンテ軍に対して敵対行為をしているわけではありませんと、そういうアピールになる。
逆に届く所まで届けば、こっちが全て知っている事が伝わるわけだから、全力で消すか全く手を出さないかの二択だ。

当分カルダリ領で遊びほうけている俺を、情報を流される前に消すのは難しい。ならば茶番に付き合っておくほうが得というものだろう。
これで、うまく行けば証拠隠滅の為にこの宙域から撤収してくれるかもしれない。
まあ、場所を変えるだけだろうが、それはそれで、俺の仕事とは関係ない。


そんなわけで、舌先三寸のある意味楽な仕事ではあったが、ガレンテの出方もともかく、カルダリ側としてはこれで終わるわけも無いだろう。
面倒は嫌いなんだがな、と思いつつ、必死にさっきの楽な姿勢を思い出そうともぞもぞしながら帰路についた。

続く

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